圧倒的、とは時間の長さのことではない。

信濃町の慶應病院へ。術後1年検査の結果は前回(9月)から殆ど変化なし。日常生活に大きな影響を及ぼすほどではないものの、(何度も書いているけど)音楽が80~90%程度しか聴き取れないのがとても辛く悲しい。耳鳴りに静寂を奪われるのがとても苦しい。件のチタン製耳小骨はこの秋認可されるとのこと、その後再手術の準備をしましょう、検査結果からもっと聞こえが改善される可能性があるのだがら、とO医師。嬉しい。

慶應義塾大学病院聴覚センター

夕方、馬場のスタジオで新曲のメロディラインを確認。お前はまじめだな、と揶揄されたことがあるが、創作には閃きだけでなく、それを具体化するための圧倒的な時間が必要だ。

表へ出ると、降りしきる冷たい雨。それが雪なら展開が変わっていたかもしれない。

繰り返す日々に時空が縮んで視界が薄暗い固まりのよう。

胸にある痛みを連結し、それを媒介としながら新しい世界性を獲得すること。それを増幅し、鋭く屹立する音へと変換すること。

これを聴いていた。

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The Smile『Cutouts』(2024)

キヌタ骨を人工骨に交換設置して約一年、聴こえ方は若干改善されたものの音楽を100%聴き取るにはまだまだ。来週、久しぶりに慶應病院のO医師に今後の相談をする予定。心拍数は正常に戻り気分も落ち着いた。寄る年波にサーフィン。

午後、中野で師匠とセッション。完コピ全く追いつかずぼろぼろ。終了後、別のスタジオに移動して新曲のメロディライン再構築。音程、言葉、喉との良い関係を探る。

数日前からアプリ測定の心拍数が異常値続き。昨日、いつもの通院で医師に相談、新たな投薬でしばらく様子を見ることに。しかし目眩がひどい、血圧が下がっているせいか。