大井町の改札を抜け、光学通りを西へ歩いている。ちょっと変わった通り名だが、その昔この付近にニコン(旧日本光学工業)の工場があったことからこの名が付けられたらしい。あちこちで視界に入るNikonの黄色いロゴ、子供の頃夢中になった銀塩写真。しかしペーパーメディアの(経済的な)凋落ぶりが凄まじい。いや、芸術への特化が進んでいると解釈すべきか。今日もそんな感じ。
滋賀県米原市。雪山を分け入ったところに広がる、極寒の工業団地にいる。なぜここにいるのか、自分でもよく分かっていない。
帰りの「ひかり」に乗り遅れる。次の東京行は1時間後であることを知り、絶望の中でこのテキストをタイプしている。