花粉でダウン。大人しくPeter BernsteinのLive。これまで聴こえていなかった低域がずんずん耳の中に侵入してくる感じ。シンバルの音も確かに聴こえている。

午後、慶應病院で術後初の聴力検査。術前のオージオグラムと比較しながらO医師より説明を受ける。1,000hzより下の気導聴力が大きく改善されている、しかし高域は今のところ変動なし。驚いたのは骨導聴力が全周波数帯でUpしていること。O医師曰く「これは医学理論的に説明が難しい」。とはいえまだまだ気導とのGapが大きい状態(健聴者は気導と骨導とのGapが無い)、今後半年程度は聴力が変動するだろうとのことで、このGapが更に小さくなることを祈りながら来月の予約を入れ、浅春の趣溢れる信濃町を後にする。

…とはいえこれまで殆ど聴こえなかったものが聴こえるようになった程度のレベル感。健聴な耳ならオージオグラムは各周波数帯で緩やかなカーブを描くんだけど、僕の場合は折れ線グラフのよう。これが音楽がゆがんで、音程が狂って聴こえる要因なんだろうな。

虚無的疲労感を満載した帰り道、ヘッドライトにほとばしる冷たい雨。それはまるで銀色の針の如く。

リズムを刻み始めるとしたら今、だ。

終日、自宅で作りかけデモのギターアレンジをあれこれ考える。時折TVから耳に入る音楽がゆがんで聴こえる。そのたびに気持ちが沈んでしまう、ギターの音は問題なく聞き取れるのに。いや、今耳にしているギターの音は既に本来の音ではないのかもしれない、考え始めると気が狂いそうになるけどこのギターの音は確かに、最高にすばらしい音として聴こえている。

師匠とセッション。カッティングの極意、ダウンは人差し指の爪、アップは親指の外側も弦に当てること。これはRay Parker, Jr.(Ghostbusters)の教えだそうで。