夏目坂を登り、喜久井町あたりを歩いている。学生のころ仲良かった女の子がこの町で暮らしていて、暇に任せては界隈を一緒に散歩したことを思い出す。確か夏目漱石はこの町の生まれだったはずだ。それから(新潮文庫)、至る所に寺がある町。

坂を下りると外苑東通り。その昔頻繁にライブ活動していたころ、タクシーに機材を詰め込んでこの通りを抜け、四谷三丁目に向かったものだ。それから、以前勤めていた会社で深夜タクシー帰りになるといつもこの通りを走り抜けていた。とまれこのあたりだけ隘路になっていて、夕方から深夜に掛けて渋滞するので若干注意が必要な通り。

やがて曙橋、橋を渡ると四谷荒木町界隈。しゃれたバーがあちこちにある。久し振りに飲みに行こうかな、あてはないけれど。

夕刻、六本木の国立新美術館にてダリ展。ずどんと一発、鑑応えあり。

今週から年明けくらいまでの間、出版系の仕事にパワーをシフト。マーケットは相変わらずダウントレンドだけど、いいねぇこの、逼迫感!

朝、高田馬場にて山手線下車。マイ壮年期のタブロー、地下鉄道東西線のプラットホームを目指し人波を縫う。

で、辿り着いたそこにはニンゲンが溢れ、「東陽町におけるドア点検の影響で」という謎のタームがしきりにアナウンスされている。相変わらず情緒不安定。

地下鉄東西線よ、直立せよ!

日付の無い月日が吹きすぎる
君の喪失は銃で撃ち抜かれ、黄昏に空薬莢の転ぶ音