山の中の池にいる。水面が雨を静かに受け止めている。僕の後に訪れる者は無いと思う。

山の中にいる。ヒトも動物もいない。水の流れる音。冷たく鼻通りのよい空気。枯れ落ちた木々から上品なお茶っ葉の匂い。

品川からのぞみ107号。夜の沼の波浪音を聴きに行く。

江戸川橋から面影橋方面に向かって歩いている。この狭く薄暗い路地は約25年前、僕の生活そのものであった。目的があるようで無いようで、行きつ戻りつしながら神田川は今日も、流れている。

年賀状を作成する。Photoshop、InDesignの無料体験版でデータ製作、宛名プリント用アプリのDB整理、などにパワーを投じていたらあっという間に日が暮れる。