夕暮れのオフィス街。そのマトリックスを「生」と「死」の関係が静かに移る。やがて電線に脈打ち始める街灯が、五線譜に潜り込んだ月のように見えてくる。
梅雨は明けたが心が晴れず。憂愁に沈む週末。
これを聴いていた。
Cream『Wheels of Fire』(1968)
夕闇惑う空、ひぐらしの遠い声。夏負け、暑気あたり、ビールを飲んで、何もかもがおぼろげ。
出社。人影まばらなオフィス。殺気立つ夜の新宿駅構内。とうとうプライベートでの飲み会も禁止になった。