崩れる。そのかすかな気配を感じながら、山手線に乗る。緊張、半緊張のコードが繰り返され、やがて新宿駅へ。扉が開き、朝陽が差し込むホームには整然と人々が並んでいる。しかし無機的な4ビートの裏で、不協和音が鳴っている。崩れる。