今年最後の仕事を終え、新幹線で帰京中。新曲「アンチロジック・ヒプシュタイン」に関する空想、空疎メモ。
アンチロジックとは、エーリッヒ・ヒプシュタイン(架空の思想家)が提唱した近未来的概念。それは非論理ではなく、論理が成立してしまうことへの抵抗。「論理とは世界を理解するための道具ではなく、世界を”静止画”に変換するための暴力である」。アンチロジックとは矛盾、沈黙、曖昧さを欠陥ではなく主体性の証明として扱う態度である。彼は意思決定、倫理、感情などあらゆるものが数値化される世界に対し「人間の内部にはいかなるモデルにも属さないノイズの核が存在する」と主張した。
ロジックとは、人間の内的経験とは無関係に発達した外部装置である。
一貫性は支配の痕跡である。一貫した言動、価値観は監視システムに適合しているだけに過ぎない。「一貫している人間ほど、既に他者の言語で生きている」。
ブラックボックス的人間(Black-Boxed Human)。「説明可能な思考とは、すでに他者に引き渡された思考である」。
破綻した思考だけが、記録に抵抗する。論理的に破綻した、結論に至らない、自己矛盾、等々。それらはログ化、モデル化を拒否する。自由芸術にとっての「最後の砦」。

