先日、師匠からの指摘を受けて調べた結果、所有しているギターのうちGibson Les Paul Gold Top(1989製)が意外に希少性の高いものであることが分かった。90年代に始まるヒストリックコレクション前、言わばヒスコレ黎明期の極短期間に300本製造されたもので、今では70万円程度で取引されているそうだ。確かに指板は他のモデルより高級そうな材が使われているし、何よりボディ(右肘あたり)のグリーニング(緑青)が貫録ある経年ぶり。ちなみにピックアップはオリジナルのP-100からLindy FralinのP-90にリプレイス済みで、今となってはこちらも貴重(ご本人高齢のため販売中止になっているらしい)。僕もその分歳を取ったということなんだけと、ともあれ音は齢を重ねると共に良くなっている、それは自分が音楽的に成長しているからだと思いたい。

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にじり寄る年波。しかし今もまだそのストーリーの途中にいるのだろうか。手のひらに拡がる破壊が、光りながら季節を渡る。

内側から胸を突き刺すナイフのような、冬の感傷。

子午線が真理を定義し、川が真理を局限する。意外と単純なんだな、この世界は。

…とはいえ久し振りにモルトを口にするとしびれる旨さ。目白田中屋で格安購入した訳あり品。

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酒量が大幅に減少している。カラダが静かにアルコールを拒絶し始めている感覚。禁酒、断酒するつもりは無いんだけど。

これを聴いていた。

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Frank Zappa『Zappa/Erie』(2022)