吉本隆明が亡くなった。出会いは高校生の頃、『相対幻論』(冬樹社、廃業)と『吉本隆明詩集(思潮社)』を田舎の書店で同時購入したことに始まる。とりわけ初期詩編数点のひりひりとした世界観に激しく影響され、埴谷雄高と共に僕に真実を教えてくれた先哲、先輩として密かに、かくあれかし。

脳が痺れて思考が廻らない。単なる疲労か、はたまたニンゲン的な衰えか。いずれにせよ考えること自体がおっくうだ。ただ目を閉じて、音楽ばかり聴いている。

午後、大江戸線春日駅6番出口から千川通り(小石川界隈)へ。日差しが随分春めいてきた。

競争、欲望、向上心。翻弄される前に宇宙のささやきを聴かなければ。

のっぺらぼうがにやにやしながら僕を見ている。

ドメイン&サーバー移管手続き完了。開始から約3週間、特にドメインの移管は英文メールを何通か読まねばならなかったりするし結構面倒。どっかの代理店に委託すれば楽だったのかもしれないけれど、ドメイン管理の仕組みを体感できて個人的にはプチ充足感。

最近、紀伊國屋書店からリリースされている「Kinoppy」という書籍ビューアが気に入っている。テキストファイルをそのまま縦書き&ページめくりで表示してくれるので、電子書籍店で購入したものじゃなくても著作権切れのものとかJのNOTEとか、iPhoneでじゃんじゃん読めてしまうのだ。ちょっとしたマイブーム。

急登な階段、ぶつかりそうな天井、随処にひび割れた、ねずみ色の壁。そのデザイン事務所は神田近くの古い雑居ビルの7階にあった。扉を開けると人が8人、Macintoshが5台。譜面も無いままにタクトを降り始めると、思いのほか穏やかなアンサンブルである。

終了後、スタッフの皆さんと乾杯。その足で新宿三丁目、Base Bar。酔っ払って久し振りにダメ人間。