凪いだ真昼の海の向こう 滲むひとみに散っていく 光の屑 

これを聴いていた。

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Gail Ann Dorsey 『I Used to Be』 (2004)

露光過剰、あっという間に退色していく感覚。そして温泉たまごみたいな、とろけそうな月。急激な気温上昇に自律神経が破綻気味。

これを聴いていた。

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AFTM『Morning』 (2019)

感情の細かな気泡が冷たいソーダ水のように静かに暴れている。イマジネーションが圏界面を越え磁気嵐が発生する。そんな週末、これを聴いていた。

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Wechsel Garland『17 Pictures』 (2007)

初夏の陽気。澄んだ朝の空気が暗澹たる思いをカタルシス。やがてまた、不可視光線に脚色されたイメージがささやかな領域を形成し始める。馴れ合うことを嫌った誇らかなる隔絶。そして幻視を描き出す意志。

モーレツに忙しい1日。これを聴いていた。

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Wechsel Garland『Wechsel Garland』 (2000)

灰色から闇へと収斂されていく都心の夜空。その絶望的なグラデーションに、まるで無邪気な子供が絵の具をこぼしたかのようなオレンジ色の小さな染み。

久し振りに出社した帰り道、これを聴いていた。

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Jörg Follert『Wunder』 (1998)