昨夜ベストヒットUSAで放映されたレッチリの新曲『Black Summer』のMV。身動きできなくなる。
眠りから遠ざかるにつれ、死の道化のようにリバーブレーションするパトロールマンたちの拡声、黒い繊維を切り裂きながら狂音と共に宙を駆ける風。何もかもがずぶ濡れになって、あやふやになっていく座標軸。零れ落ちていく日々のニュース。
そういえば帰宅途中の地下鉄東西線、やたらと混み合っていた。「JR総武線人身事故のため…」と繰り返される荒々しいアナウンス。やがてそれは神主が唱える祝詞のように、細長い空洞に残響する無言のざわめきのようでおかしくなりそうだ。慌てて階段を駆け上がり表へ出るとひんやりとした夜気、ぱさぱさと流されていく粉末状の思い。
口籠もる遠雷が、まだ仕上がらない縫い目から漏れだしている。
