1991年12月。北京からシベリア鉄道経由でモスクワへ向かう途中に下車したイルクーツク駅の温度計がマイナス30度を指し示していたのを今でもはっきりと覚えている。しかし今日の東京はそれより寒かったような気がするな。夕方、新宿西口のビル群にダイヤモンドダストみたいな光景、屈折する光の向こうに幻日があるかのよう。