太陽が子午線を通過する少し前、新大阪に到着。表に出ると、アスファルト舗装され耐久力を増した道路と広告塔の乱立する街並が激しく灼熱する残暑に僕はただ気が狂いそうになる。

…まぁいいや、商談目的で明日まで滞在予定。

朝から晩まで仕事でフル稼働、へとへとになる。

直交格子する都市、風に舞う散布体。不意に事切れて、漠とする彼方。

今もまだ、そのストーリーの途中にいるのだろう。手のひらの破壊が、光りながら季節を渡る。

訪問予定の30分以上前に到着してしまった。目の前は幹線道路、車が激しく行き交うばかりで、喫茶店はおろかコンビニさえ見当たらない。仕方なく道路脇の低いところに腰掛け、ぼんやりと何も無い昼を眺めている。

終日雨降り。Porcupine TreeのライブDVD『Anesthetize』を繰り返し。


『Anesthetize』(2010)

Steven Wilson、そして彼のバンドPorcupine Treeばかり聴いている。いや、聴いて聴いて聴き狂っている。いずれメモ的レヴューを記しておきたいと思う。

新宿駅15番ホームでGhost Phishing。乱像と鏡像が織り成す狂区。

早朝、不安に襲われ目が覚める。慌てて瞼を閉じると、苦しいイメージの一連が目元でぐるぐる廻る。あるいは、眼の鏡の中に俺の目が映っているかの如く。

Steven Wilson。この人になりたい。


『Transience』(2016)