吉本隆明が亡くなった。出会いは高校生の頃、『相対幻論』(冬樹社、廃業)と『吉本隆明詩集(思潮社)』を田舎の書店で同時購入したことに始まる。とりわけ初期詩編数点のひりひりとした世界観に激しく影響され、埴谷雄高と共に僕に真実を教えてくれた先哲、先輩として密かに、かくあれかし。

脳が痺れて思考が廻らない。単なる疲労か、はたまたニンゲン的な衰えか。いずれにせよ考えること自体がおっくうだ。ただ目を閉じて、音楽ばかり聴いている。

午後、大江戸線春日駅6番出口から千川通り(小石川界隈)へ。日差しが随分春めいてきた。

競争、欲望、向上心。翻弄される前に宇宙のささやきを聴かなければ。

のっぺらぼうがにやにやしながら僕を見ている。