日が暮れて、乾っ風吹き荒ぶ新宿西口高層ビル群の谷間を凍えながら歩く。不意に波打つ電線と街灯が、まるで五線譜と音符のようにこのアンサンブルの一翼を担っている。

底冷えの午後、飯田橋にて打ち合わせ。そのついでに印刷博物館へ、『World Book Design展』。作り手の体温が伝わるデザイン(素材、色彩、装丁、意匠、レイアウト、フォント、ほんと?)の数々、だけどクール。

で、そんな援護を受けたコンテンツこそが想定外の力を発揮するんだよ。

映像の言語化。

(Not吹き替え)。ところでサウンドって言葉なの?いや、言葉で捉えようとするからダメなんだよ、

ならば意味?そもそも意味って言葉なの?

何もできていない。日々の焦燥と身持ちの悪さと。自棄になって眠る、しかし酔っていないので寝付かれない。

仕方ないのでサイトの移行作業に没頭。やがて窓辺に未明の空と冬木立。

午後、広尾のスタジオにてレコーディング立ち会い。といっても幼児向けの音楽やナレーションなんだけど。しかし侮ってはいけない、ナレーター兼シンガーさんの微妙なアクセントの違い、声調変化に逐一チェックが入り、休憩時間もそこそこに日没まで緊張した雰囲気が途切れることはなかった。

今夜で断酒4日目。素面でPortishead『Dummy』を聴いている。

20120119_Dummy.jpg

踊り場の思考に囚われている。恐怖心の反動なのだろうか、低層階では内側の改革ばかりが気になってしまう。

相変わらずエレクトロニカ系サウンドを聴いている。始まりと終わりをちゃんと意識したいので、音源はCDで調達するようにしている。音質のこともあるしね。

うなだれた街角から鈍色の空。ひどく底冷えする午後のコンクリート。コーヒー片手にふと、自転の速度を感じる。

10数年間使ってきた外付けハードディスクが壊れてしまった.あれこれ手を尽くしてみたものの、どうやらデータ復旧サービスを利用せざるを得ないようだ。で、見積もりを取ってみたんだけど100GBで15万円、だとさ。もう少し自力で頑張ってみようかな…ってあれこれやってたら結果的に無為に時間を消費するばかり。

仕事帰り、新宿西口、甲州街道付近のアイリッシュバーへふらり。結構高級な品揃えなんだけど、その価格にしかるべきサービス(幅広い意味で)などまるで無く、やがて小馬鹿にされているような気持ちになってきてそそくさと退散。

いったい何をやっているんだ、俺は。

虚しくはない。だが、結果的には虚しい。中野通りを過ぎれば否応なく環七が待っている,という感覚。