幻想都市の軒下で

流れる時間を許して
振れながらプラタナスは揺れ
ピストルが音もたてずに
脈を打つ
ギザギザに刻まれた
時間軸
自堕落

モノクロ
蒼い夕暮れ
黒猫
光る瞳と
三日月が
僕を見ている
螺旋の闇
それを描いた

幻想都市の軒下で
ゆらゆらと発熱する頃
狂った夢がはじけて
振れながらプラタナスは揺れ

そして僕は
闇を超えていく
希望さえ
足下に遠く
屈辱の朝が
紅茶みたいに
染まりゆく
それさえもまぼろし


<<<Prev